実績・実例

パソコン修理・トラブル対応

Outlookで添付PDFがプレビューできない

Outlookでメールに添付されたPDFを開こうとするとエラーになるとのお問い合わせを頂きました。

環境はWindows7 32bitのOutlook2013。

添付PDFをプレビューしようとすると、1つめはプレビューできますが、2つ目以降エラーになるとのこと。

「このファイルのプレビューを表示できません。次のプレビューアーでエラーが発生しました
PDF Preview Handler」

1022-1

とのこと。

ダブルクリックしてReaderで開こうとしても

「ファイル**.pdfを作成できません。ファイルの作成先フォルダーを右クリックし、
ショートカットメニューの[プロパティ]をクリックして、そのフォルダーへの
アクセス権を確認してください」

1022-2

ですって。

とりあえずReaderをアップデートして最新版にしてみても変わらず。

プレビュー表示を無効にしても変わらず。

ぐぐってみると、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Classes\CLSID配下のレジストリを書き換えるという方法もでてきますが、32bit版だからか、そのキーは見当たらず。

マイクロソフトのサイトに
Outlook で電子メールの添付ファイルを開くか保存しようとすると “ファイルを作成できません” というエラー メッセージが表示される
というページを発見

【引用】
Outlook 2010 Outlook 2010 を使用している場合は、次の手順を実行します。
[マイ コンピューター] をクリックし、C ドライブをダブルクリックします。
[File] メニューの [New] をポイントし、[Folder] をクリックします。
フォルダーに temp0 という名前を付けます。
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「regedit」と入力し、[OK] をクリックします。
次のレジストリ キーを見つけてクリックします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Security\
右側のウィンドウで、[OutlookSecureTempFolder] をダブルクリックします。
[値のデータ] ボックスに「C:\temp0\」と入力し、[OK] をクリックします。
レジストリ エディターを終了します。
コンピューターを再起動します。
【引用ここまで】

ところが、Outlook2013に対しての記述はなし。

というわけで探してみると、
HKE_USERS\(SID)\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Security
にOutlookSecureTempFolderキーがあった。

1022-3

ここに上記の手順で作成したtemp0フォルダを指定したら、無事開くようになりました。

 

うーん、Outlookのせいなのか、Readerのせいなのか。

個人的には2013はまだまが不具合が多い印象なので、あまり好きじゃありません。

リカバリディスクが無いPCの再インストール

先日、富士通のノートパソコンの修理を依頼頂きました。

その機種は最近主流の、リカバリ領域がハードディスク内に入っているモデルで、いわゆる再インストールディスクというのはついていないモデルでした。

メーカーさんが言うのは、「正常に動いているうちに、リカバリディスクを作成してください」ってことだろうけど、世の中の9割方の人はそんな事してないと思うんだけどなぁ…。

最近のメーカーさんのこの売り方はちょっと不親切な気がします。

 

さて、私にご相談頂いた際にはすでにWindowsがフリーズしまくる状態で、リカバリディスクを作ろうとしてもダメ。

様子を見るに、Windows云々ではなく、どうもハードディスクがダメっぽい感じです。

こうなると、どうしようもない。素直に富士通に電話して、リカバリ用のディスクを買うことにしました。

お値段\5,000。

もちろん、ハードディスク交換しての再インストールなんてメーカー保証外だと何回も釘を差されての購入です。

2~3日するとディスクが届いたので、交換用のハードディスクを買ってきて、さっそくインストールをしてみました。

 

…が、ディスクからのインストール後、再起動時に「このコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした」で、再起動のループ。

ひええええ。

何かの間違いだろうと、もう一度インストールしてみてもいっしょ。

意外と手間取りそうな予感を感じつつ、調べてみる。

どうやら元のHDDは非AFTのモデルで、買ってきたのはAFT搭載モデルのHDD。
(まぁ今どき非AFTのHDDなんてなかなか売ってないし)

以前、WindowsXPのノートPCのHDD交換したときはAFTを確認して作業したけど、このパソコンWindows7なんですよ。

まさかAFT絡みで困ることになるとは思わなかった…。

というわけで、その後も調査を続けると、Intel Rapid Storage Technology Driverをダウンロードして、再起動前にファイルを直接書き換えてやるという方法がヒットしました。

頼むこれでうまくいってくれ。

 

まずドライバをダウンロード

ここだったかな?
https://downloadcenter.intel.com/detail_desc.aspx?agr=N&ProductID=&DwnldID=15251&lang=jpn

そしてディスクから再インストール

【ここがポイント】
再起動の確認が出るので、ここで電源を落として、KnoppixなどでCDブートしてやる。
※一旦再起動を普通にかけてしまうと、その後ドライバを書き換えても効果なしでした。

CDからブートしたら、c:\windows\system32\Driver内と、DriverStore内に、ダウンロードしたファイルをコピーしてやる。

その後再起動してやると、
なんとか正常にインストーラーが走って、正常に再インストールできました!!

あー、よかった。

これからHDD交換するときは、毎回これを確認するようにしよう。

LAPLINK12利用環境でセキュリティソフト「avast」をご利用のお客様へ

なにげにアクセス解析を見てみると、とある日に普段の3倍くらいのアクセス数が∑(゚Д゚)

先日、このエントリをアップした日

マウスが認識されない

どうも、そこらじゅうで同じ現象が出ていたのかな。

 

なんて、思ってLanlinkの販売元、Intercomのサイトをみてみると。

LAPLINK 12 利用環境でセキュリティソフト「avast」をご利用のお客様へ

<以下引用>
> 【現象】
> LAPLINK 12以前のバージョンがインストールされている環境にて、「avast」というセキュリティソフトを利用していると、パソコンのマウスやタッチパネル等が使用できなくなる。
> 原因
> LAPLINKのリモートコントロールのマウス用ファイルを avast が誤検知して削除してしまうため。
(略)
> 【LAPLINKの修復方法】
> avastをアンインストールしてください。
(略)
※マウスが使えないためキーボードで行う必要があります。
> 誤検知の例外設定など回避策につきましては、AVAST Software社にお問い合わせをお願い申し上げます
<引用ここまで>

avast使うなってことですねw

てゆうかさ、「LAPLINKの修復方法」よりも先に

パソコンの修復方法

だろーが、と思うんですが・・・

Word・Excelのファイルを圧縮できない

圧縮、解凍ソフトにはさまざまなソフトがありますが、今回は「Lhaplus」というソフトを使っている方からのご相談。

このソフト、非常にシンプルな操作で使われている方も多いのですが、開発者さんがすでに開発をやめていて、数年前からアップデートされておりません。

出来たら更新がしっかりされているソフトを使いたいところですけど、それを補うほど操作性を気に入られている方が多いのも事実です。

さて、このソフト、普通にインストールしますと、デスクトップにLhaplusのアイコンが作られます。

lhaplus1

通常であれば、このアイコン上に圧縮したいファイル、解凍したいファイルをドラッグすれば、圧縮、解凍してくれます。

圧縮する場合、ドラッグすると

lhaplus3

こんな感じで圧縮できます。

 

ところが、Office2007以降で採用されている新しい形式のファイルを「圧縮しようとして」ドラッグすると・・・

lhaplus2

なぜかこんな形で、圧縮されずに いろいろなファイルに展開されてしまいます

 

なぜでしょう。

実は、この新しいOfficeのファイル形式と、Lhaplusの動作に原因があります。

lhaplus4

Lhaplusの設定画面なんですが「ショートカットを下記の場所に作成します」という欄に注目ください。

実は、インストール時に何も指定しないと、解凍アイコンのみがデスクトップに作成されます

圧縮アイコンと、解凍アイコンの両方にチェックを入れると

lhaplus5

こんな感じで、2つアイコンが表示されるんですね。

こうして、「Lhaplus圧縮」アイコンにOfficeのファイルをドラッグするときちんと圧縮されます。

 

あれ?じゃあ最初の例はOfficeのファイルを解凍したことになるの?

ってなりますよね。

そうです。

実は、新しいOfficeのファイル(docx、xlsxなど)は実質はzipファイルなんです。

試に、Officeファイルの「拡張子をzipに変更」してみると。

lhaplus6

ほら、普通に解凍ができます。

この辺のページにも詳しく書かれています

Office 2007における新ファイル・フォーマット採用の理由

 

また、デスクトップにアイコン増えるの嫌だなぁ、という場合は

圧縮したいファイルを右クリックしてコンテキストメニューから選択することで圧縮できます。

lhaplus7

 

この動作はLhaplusだけでなく、他の圧縮解凍ソフトでも同様の現象は出ますので、ご注意ください。

マウスが認識されない

「今朝からマウスもタッチパッドも動かなくなりました」

というお電話を頂きました。

お電話で伺うに、どうやらキーボードは認識しているっぽい。

マウスを別のものに変えても、USBのポートを変えても改善しないとのこと。

どうにかしてキーボード操作だけで状況確認しようかと思ったのですが、やはりお電話越しだと限界があり、急遽訪問して確認ということになりました。

 

デバイスマネージャーで見ると、確かに、マウス・タッチパッドに「?」マークがついていました。

プロパティを見ると

mouse1

このハードウェアのデバイス ドライバを正常に読み込みましたが、ハードウェア デバイスが見つかりません。 (コード 41)

タッチパッドの方は、レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェア デバイスを開始できません。 (コード 19)

なんじゃそりゃ(^_^;

とりあえずドライバを削除して再認識・・・
させても改善せず。

なんか重症な予感。

上記エラーメッセージで検索すると、某「教えてなんとか」や「なんやら知恵袋」的なサイトでは
あきらめてOSを再インストールしてください
なんて回答もちらほら。

そんなぁ。。。orz

なんて思いつつ見てみると、どうやらCDドライブ等でもで同じメッセージが出て、認識しなくなることがある模様。

その場合はレジストリの修正で治るとのことなので、参考にしてみました。

CDドライブ類であればレジストリキーは
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}
になりますが、これはマウスじゃない。

【参考】マイクロソフトサイト
CD ドライブまたは DVD ドライブが見つからないか Windows やその他のプログラムにより認識されない

マウスは
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E96F-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}
の模様

mouse2

そこに「UpperFilters」というサブキーがあります。

mouse3

値に「mouclass」と「tsimsf5」という値が並んでいました。

mouclassはマウスのドライバっぽい

tsimsf5というのは「LAPLINK」というソフトで使用しているものみたいで、確かにこのパソコン、大昔にLAPLINKを使用していたことあります。

というわけでmouclassだけにして再起動してみると。

無事認識しました\(^o^)/

ついでにlanplinkはもう使わないのでアンインストール。

こんな症状は初めて見たのですが、無事それほど時間もかからずに治ってなによりでした。

セキュリティソフトかなにかがLAPLINK絡みのファイルでも消しちゃったのでしょうか?

原因がはっきりしないのですが、症状は治りましたので参考事例までにあげておきますね。

 

【追記 13/7/16】
この記事を公開した後、同様の事例のご相談を頂きました。
セキュリティソフトが「avast」で、「LAPLINK」というソフトを使用しているという共通点がありました。
どうやら、avastが昨日、今日あたりの更新でLAPLINKと問題を起こしてるっぽいですね。
まぁ、LAPLINKなんて使っている方はそれほどいらっしゃらないでしょうが(^_^;)

お気軽にお問い合わせください。メールアドレス:support@kingyo-assist.com

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